僕の日常は異常ですか？

<滝沢歌舞伎zero> ページ5

康二side


今日から、滝沢歌舞伎の稽古が始まる。


関西Jr.の時に出演させて貰って、身も心も成長できた舞台。


他の舞台とは、桁違いの運動量の滝沢歌舞伎。


前は、病気のとこと知ってる関西Jr.が周りにいたらから不安も少なかったけど、今回は違う。


そして、立場も違う。


滝沢くんや事務所のスタッフにも知っとる人がおるし、正門だっておる。


やから、過度に心配する必要はないんやけどね


コンコン


雅「康二〜、起きてる？」


色々考えてると結構時間が経ってたみたいで、雅にいが呼びに来た。


橙「起きてる、おはよう」


雅「おはよう、中々降りてこないからどうしたのかなと思って。稽古心配になっちゃった？」


俺の不安な気持ちを汲み取ってくれて、優しく声を掛けてくれる。


橙「うん、でも自分で決めて上京したんやから、最後までやり切る」


雅「そっか、無理はしてほしくないけど、頑張ってね」


そう言って、頭をポンポンしてくれた。


雅「よし、注射してから朝ごはん食べに行こうか」


橙「うん、稽古始まるしインスリンの量が少し変わるから先に行ってて」


雅「分かった」


小さい時からやってるから、注射には慣れた。


周りから見たら、自分に注射をするんは気持ち悪いと思うかも分からんけど、俺の命を守るには欠かせないこと。


学生の時は、初めは変な目で見られたけど、病気のことを分かってくれる仲間が居ったから普通に過ごせた。


関西Jr.に入った時も、先輩たちが理解してくれてサポートしてくれた。


本当に、いい人に囲まれて生きてきたんやなと思う。


SnowManのみんなが、偏見を持つような人には見えんけど、病気のことで遠慮して欲しくないから、


せめて、滝沢歌舞伎の間だけでもみんなには知られないようにしたい。


1日に何回か注射せなあかんから、バレないようにするのは大変かもやけど、


とりあえず、朝分のインスリンを注射して一階に降りる。

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