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深「ちょっと、休憩、」
ラ「急がないと時間なくなっちゃいます！」
「はやくー」と深澤さんの腕を引く村上くん。
なんと微笑ましい光景だろう。
今の彼らを例えるならば、右へ左へ動き回る息子と振り回されてヘトヘトなお父さんって所かな。
閉園時間が近づいており、他のお客さんはだいぶん少なくなってきた。
この感じなら十分に間に合うはず。
2人のあとを追おうとしたその時＿＿
ピロン♪
向井スノボさいこーやった!
そんなメッセージと共に送られてきた数枚の写真。
ピースしているものから滑っている様子まで。
いやいや……
目黒くんも阿部さんも、もちろん向井くんも絵になりすぎるのよ。
みんな楽しそうで何より。
向井Aたちの写真も見せてー
私たちの写真かー。
フォルダを漁ってみるが、あるのは動物の写真ばかり。
うーん………あ、これなら。
入口の顔はめパネルで遊ぶ2人を送ってみた。
向井楽しそうやけど!Aがおらんやん!
そう言われましても、私の写真なんて…
ラ「最後にふれあいコーナー行きませんか！？」
『っわ！』
目の前に突如現れた綺麗な顔にマヌケな声が出る。
先に行っていたはずでは？
深「俺、ふれあうのはちょっと」
ああ、なるほど。
『こわ…』
深「怖いとかじゃなくてね？ほら、アレルギー的な」
私の言葉に被せるように説明(言い訳？)する彼。
ウソかホントかは別にして、とにかく嫌なのだろう。
深「写真係するからいっておいで」
ラ「行きましょう！岩本さん！」
『うん！』
動物とふれあうなんて何年ぶり？
小さい頃は家族でよく行ってたなあ。
兄は怖がって近づきもしなかったけど。
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深「これとか上手すぎるでしょ」
ラ「うわ〜〜癒される〜〜」
『深澤さんにこんな才能があったとは……』
ホテルに戻り、ロビーのソファで写真を見返す。
彼が撮ったものはどれもプロ並みのクオリティ。
深「ちなみにイチオシはねー」
スクロールする綺麗な指を目で追う。
動きが止まり画面に映し出されたのは……
目「やば、天才」
向「この1枚にAの良さが全部つまっとる」
阿「ええ、素敵な笑顔です」
『「！？！？」』
待って待って。
さりげなく会話に参加してるけども。
貴方たちはいつから
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年4月16日 23時
